Embed Responsively: 埋め込みをレスポンシブ化!
WordPressでも速い?
最近英語サイトでこんな記事がありました:
http://royal.pingdom.com/2016/02/12/web-performance-of-the-worlds-top-50-blogs/
ブログ・ニュースサイトのパフォーマンス(表示にかかる時間など)のトップランキングが出ていますが、一つ意外だったのが、ランキング上位のサイトの多くが WordPress をベースに作ったサイトであることです。少なくとも私のイメージでは「WordPressは直ぐ重たくなりがち」というイメージが大きかったのですが、このレポートを見る限りでは、そう一概には言えないようです。ツールも作り手の工夫と使い方次第でそのアウトプットが違ってくる、ということなのでしょう。ある意味当たり前のような結論ではありますが、サイト製作のプラットフォーム選択について改めていろいろ考えさせられました。
コードは関係ない?
最近Web制作をする上で思うことの一つに、「ぶっちゃけた話、クライアントにとってはコードの品質がどうのこうのみたいなことはどうでもいい」というのがあります。
ウェブサイトを作るときに、HTMLやCSSをコーディングする人で、「ウェブサイトというのはすなわちHTML/CSSが商品であり、それらのコードの品質は重要である」、という思いを持つ人は少なからずいると思います。そのためには、HTMLやCSSを可能な限り知り尽くし、フレームワークに頼らずすべて手作業でコードをコツコツと打ち込み、手作業でしっかりチェックをしてこそ高いクオリティーが保たれる、と考える人もいるでしょう。「完璧にセマンティックなコードでなければプロの仕事ではない!」と主張する人もいるかもしれません。
少なくとも私は最近までそのように考えることがかなりありました。しかし、最近あるクライアントとのやりとりの中で、そのような考え方は少し的がずれている、と感じさせられました。コーディングの仕事の最終ゴールは、コーディングの質を極めることではなく、ユーザーにとって使いやすく実用的な商品(ウェブサイト)をできるだけ短期間で作り上げて提供する、ということをクライアントとのやりとりの中で感じさせられたのです。
例えば、フレームワークの欠点のひとつとして、多くのシチュエーションをカバーしようとするためにコードベースが肥大化する、というのがあります。Bootstrapは便利だけど、自分でカスタムで書いたCSSよりも行数もファイルサイズも大きすぎて「無駄」が多い、という意見は、ウェブサイト製作をする人なら聞いたことのある見解だと思います。しかし、製作時間や予算などのコストと、Bootstrapそのものの品質を考えた場合、実際にその「欠点」というのはそれほど意味がない、といっても過言ではないと思います。むしろ、Bootstrapのようなフレームワークを上手に使いこなすことで、サイトの製作時間を大幅に減らし、その分浮いた労力を別の作業で活用することで、納品するサイトの製品としての価値があがる、という見方もできると思います。
だからといって、コードそのものがぐちゃぐちゃでも構わない、ということではありませんが、プロジェクトにおいて、サイトを製品として捉え、限られた予算と時間で最大限の「製品クオリティー」を確保する、そのためには、全部マニュアル作業でやろうと思い込まないで、使えるツールや既存フレームワークはどんどん利用して製品として良いものを作る、というアプローチが良いのでは、と最近思っています。
2017年に来るかもしれないウェブデザイントレンド
時間が経つのは早いもので、2016年ももう終盤。ウェブサイトの製作や管理の仕事をしていると、トレンドとか業界傾向とか何かと気になったりします。そんなわけで、いろいろ記事を見たりして押さえておきたいトレンドをリストしてみました。
ミニマリズムは継続
フラットデザインやGoogleの ”Material Design” の基盤となっているミニマリズムはここ数年間とてもポピュラーなコンセプトとなってきましたが、今後もその傾向は続きそうです。ミニマリズムが流行ると、どのサイトも同じように見える、という批判もあるのですが、ユーザーが使いやすいようなデザインパターンはすでに確立されていて、むしろその制約の中でクリエーティビティーを発揮することを求められています。
見かけのデザインよりもデータやコンテンツをデザイン
これまでは「Webデザイン」というとビジュアルな意味合いが強かったのですが、これからはむしろコンテンツやデータそのもののデザインの意味合いが強くなりそうです。上記で挙げたミニマリズムも、この動向を反映している背景があります。実際のところ、ユーザーはサイトのデザインを見るのではなくサイトのコンテンツに興味があるのであり、サイトそのものはむしろコンテンツをサポートする役目をするべき、というのがポイントです。コンテンツデザインを重視することで、結果的にはサイトのクリック率や販売率も上がることが期待される、というのもあります。
ストーリー的サイト
効果的な「データのデザイン」の一つとして、ストーリーを話すような感じでコンテンツをレイアウトするサイトも流行ってきています。このようなサイトは、ユーザーの感情にアピールし、強い印象を残しやすく、サイトの内容をアピールする効果的な手法としてこれからも増えると思われます。このようなサイトはユーザーとの間にふれあい感情を発生させ、サイトにユーザーを引き込む効果があります。
イラストレーションの多用
写真よりもイラストの方が多いサイトが増えるかもしれません。これはパソコンやスマホの解析度が上がってきたことが背景にあるようです。(例:MacBookやiPhone/iPadのレティナディスプレイ)ウェブブラウザのSVG対応が広まったことで、小さなファイルサイズで劣化のないイラストレーションをウェブに掲載できるようになり、デザイナーもカラフルでシャープなイメージを実現できるという意味でイラストの多様化が進みそうです。
操作ミスのフォローによる、多様なユーザー層への対応
ある統計によると、2017年には実に世界の人口半分以上がインターネットを利用するようになるそうです。そこには、多様な文化や教育背景を持つ人々や、いろいろな年齢のユーザーが含まれることになります。現時点でパソコン利用に慣れている人たちにとって説明不要な当たり前のことでもそれがわからず悪戦苦闘するユーザーも増えてくると思われます。そのようなユーザーがする行動や操作ミスをサイトがフォローしてサイトにアプローチしやすくする工夫がますます必要になってきそうです。
完璧に未来を予測することは不可能ですし、これ以外にもまた違った予測もあり得ると思いますが、これらの項目は既に現実化しているものがほとんどなので、来年以降トレンドとして定着する可能性は十分あると思います。
ATOK 2016 Macの辞書などがインストール出来ないときの対処方法
ATOK 2016 Macを macOS Sierra (10.12) にインストールすると、本体は問題なくインストール出来るのですが、ダウンロードした、ATOKの「辞書・辞典」や「ATOKダイレクトプラグイン」のインストールができない不具合が発生しています。
JustSystems | ジャストシステム製品の macOS / Mac OS X 対応状況
2016年9月30日時点では公式サイトでは問題を把握済みであることと、対処方法のサポートFAQを公開する予定であることが示されていますが、公開時期は未定です。それを待ちきれない人もいるかもしれないと思い、(自分もそうでしたので。笑)対処方法を以下説明します。試す場合は自己責任でお願いします。
今回のこの不具合は SecAssessment system policy security というサブシステムに対応するための処置がまだATOKインストーラーに施されていない事が原因で発生する不具合です。このサブシステムは、システムがファイルを開いたりインストールすることを許可するかどうかを判断します。 参照:developer.apple.com これを一時的にオフにすることで、ATOK辞書等のインストールが可能になります。
以下ステップです:
1)OS X 付属のターミナルを起動 (アプリケーション --> ユーティリティ)
2)以下のコマンドをターミナルウインドウにコピペする。
Sudo spctl --master-disable
3)パスワードを聞いてくるので、Mac の管理権限アカウントのパスワードを入力する。
これでATOK辞書などがインストール可能になります。インストールが完了したら、ターミナルで以下のコマンドをコピペして Return キーを押します。
Sudo spctl --master-enable
以上で完了です。参考になれば、と思います。
新型MacBook がもうすぐ発売?
アメリカのアップル情報サイト「Mac Rumor」で、新型MacBookの発売の可能性に関する情報が掲載されています。
有機ELディスプレイ、指紋認証「Touch ID」、「Thunderbolt 3/USB-C」の搭載など、色々メジャーなアップデートが期待されているようです。ただ、あくまでも推測の領域なので、これらの予測がどこまで実現するのかはまだわかりません。しかしながら、MacBookシリーズのアップデートはもうだいぶ長い間行われていないので、ぼちぼち発表されてもおかしくはないでしょう。今後数週間アップルの動向を注目したいところですね。